VMware Infrastructure基盤でディザスタリカバリ(DR)サイトも含めて24時間稼動のオンライン取引システムを構築

FXOnline logo東京(日本)-2009年1月5日 -エフエックス・オンライン・ジャパン株式会社(以下、FX Online Japan)では、高い可用性と安定性を持つ外国為替証拠金取引(FX)システムを構築するため、すべてのインフラ基盤を仮想化環境へと移行しました。災害などによる取引中断を避けるため、ディザスタリカバリ(DR)サイトも併せて構築された新システムは、VMware Infrastructure 3による高可用性と柔軟性を持ち、災害時における迅速な業務復旧や、短期間での新商品の提供など、ビジネス拡大を目指す同社の基盤になっています。

国内での取引需要拡大の中で、高可用性と災害時の取引業務継続性の確保が課題に

FX Online Japanは2002年12月に設立され、2005年2月に国内で初めて手数料の無料化を実現した外国為替証拠金取引(FX)の専門会社です。同社の提供する取引通貨ペアは23組、銀行間市場と同様のグローバルスタンダードによるフェアな取引条件で、オンライントレードを行い、2008年7月現在の取引件数は月80万件あまり、取り扱い金額は4兆円を超えています。FX Online Japanの為替取引システムは独占利用権を持つプラットフォームで、取引レートやオプション、チャート、証拠金残高など画面を切り替えることなく、一画面で表示される一覧性の高さとチャート上からの発注など操作性に優れていることで、お客様から高い評価を受けています。

FX Online Japan 取締役 チーフ・フィナンシャル・オフィサー 博多一恭氏は「私達の役割は、お客様にオンライン取引を行う取引ツールを用意し、情報を提供し、お客様の責任において自由にFX取引をしていただく環境をご提供することです。そこで一番必要とされるのは、お客様の希望する取引を希望するスピードで実行できる環境です。それを支えるのがオンライン取引のITインフラであり、お客様にとって使い勝手が良く、必要な情報を必要な瞬間に得られることが重要です」と説明します。

同社は、証券市場がインターネット利用で大衆化したように、今後はFX取引市場も拡大し現在の倍以上に当たる300万人規模になるだろうと予測しています。そこで、重要になるのがシステムの安定性です。市場が拡大すると取引量が増大するだけでなく、例えば23通貨の過去5年間の一秒ごとのレート履歴など付随して保管するデータも膨大に増加していきます。

また、FX取引では、一秒単位で大きな値動きがありレートが変化する性質上、一瞬のシステム停止でもお客様に打撃を与え、信頼を失ってしまいます。この為、高い信頼性を持った強固なシステムを運用すると事、および災害や突発的な事故などによるシステムの停止は絶対に避けなければなりません。そこで、同社では、ダウンタイムを最小限に抑える安定性の高いシステムを構築すると共に、本番サイトが災害などで停止しても、取引を継続できるディザスタリカバリ(DR)の仕組みも準備することにしました。

仮想サーバ環境上で並行開発が可能になり、3ヶ月で全開発を完了

FX Online Japanのオンライン取引システムは、世界の為替市場と取引を行うトレーディングシステム(米国にて稼動)と、お客様がアクセスする顧客取引システムから構成されています。今回、同社では、機能性が高く安定性名システムを実現するため、両者ともDRサイト構築も含めてシステムを完全に一新することを決断しました。国内で運用する、オンライン取引システムの再構築の担当として選ばれたのがFusion Systemsです。

「新商品への取り組みや当局の申請を今年中に計画しているため、2008年8月中にその枠組みを構築する必要がありました。そうすると、構築期間はわずかの3ヶ月程しかありません。その期間でシステム開発ができるのは、グローバルな金融取引システム構築プロジェクトに国内で唯一の技術力を誇り、金融庁のシステムガイドラインも熟知しているFusion Systemsしかありませんでした。」(博多氏)

システム設計に当たって、Fusion SystemsはVMware製品による仮想化環境を全面的に採用しました。その理由としては、(1)本番環境の基盤インフラとして使用が可能な実績と安定性のある製品である点、(2)サーバ数の削減に大きな効果を発揮できる点、(3)仮想サーバ上での並行開発によって開発期間の短縮が可能な点、の3点が挙げられます。

開発プロジェクトは、2008年5月上旬に、システム設計と物理サーバの調達からスタートしました。サーバの納入には1ヶ月以上を要する為、予備のサーバ上に仮想サーバ環境を作り、その仮想サーバ上で何人ものエンジニアが複数のアプリケーションを並行して開発していきました。そして、発注したサーバが納品された段階で、予備サーバからアプリケーションを搭載した仮想サーバをコピーし、2週間で実装を終え、7月20日には仮想サーバ環境のテストを実施致しました。その上で、刷新したネットワークやIP電話などのつなぎ替えを行い、8月4日には本番環境が稼動開始しました。さらに、DRサイトへの切り替えテストを行い、8月20日には、ハードウエアの調達を待つことなく、仮想サーバ上でテストやアプリケーション開発を並行して行えたことで、わずか3ヶ月という短期間のプロジェクト完了が実現したのです。

Fusion Systems シニアコンサルタント ダニエレ チェレギーノ氏は「実質、2ヵ月半という短期間で高い可用性を持つシステムの構築は、VMware Infrastructure 3がなければ不可能でした。VMware Infrastructure 3はサーバの統合によるコスト削減のみでなく、短期間での効率的なシステム開発を行ううえでも極めて有効です」と振り返ります。

安心して取引できるVMwareの仮想環境の上で、事業拡大を目指す

FXOnline Japan Virtual infrastructure DiagramVMware Infrastructure 3を基盤とするオンライン取引システムでは、本番サイトでは11台の物理サーバ上でVMware ESXによる仮想サーバが稼動し、それらをVMware VirtualCenterで管理しています。また、DRサイトでは13台の物理サーバ上で仮想サーバ環境を構築し、クライアントPCが災害を受けた場合にもすぐにリモートで業務復旧ができるよう、VMware Virtual Desktop Infrastructure (VDI)による仮想デスクトップ環境を構築しました(図)。

FX Online Japan IT部 部長 CIO 番場靖氏は「DRサイトによって、本番サイトが災害等で停止しても、最長2時間で業務の再開が可能になりました。また、オフィスのクライアントPCが災害で使えなくなっても、直ちにVMware Virtual Desktop Infrastructureに切り替えて、重要な業務をリモートで継続できるようにしています」と語ります。

今回、ネットワークやセキュリティ、メールシステムなども含めて短期間でシステムが構築できたことで、FX Online Japanが目標にしていた「お客様が安心して取引できる環境と、新商品の提供を初めとする事業拡大のための基盤」が整備されました。

「短期間の内に、私達が考えていた安全で可用性の高いシステムを構築することができました。新しいシステムは今の取引量の10倍以上のキャパシティがあるので、安心して積極的な事業展開を図ることができます。」(博多氏)br />
FX Online Japanでは今回構築したインフラを効果的に活用して、お客様の分散投資ニーズに積極的な形で応え、透明性を持ったビジネス展開をさらに加速させていく予定です。

 

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